浄化槽のブロワ交換は難しそうと感じたことありませんか?
実際は浄化槽のブロワ交換は簡単な作業です。ポイントをしっかり確認すれば誰でも簡単に交換できます。
この記事では工賃を節約して誰でも簡単にできるブロワ交換方法のやり方を解説します。
浄化槽のブロワ交換の参考にして頂けたら嬉しいです。
- 浄化槽の種類がわかる。
- ブロワの選び方(費用)がわかる。
- ブロワの交換方法がわかる。
- ブロワのメンテがわかる。
私の実体験
ブロワから異音がしだして保守点検業者から「ブロワから異音が発生しているので寿命ですね。ブロワと交換作業で3万円でやりますよ」と言われました。
21年間使用しているブロワから異音がしている事には気づいていました。
交換しなくてはと考えていたところ「工賃込みで3万円って高い!!」と思い、自分で調べて交換しました。
確認のポイントは3つ
浄化槽ブロワ交換の確認ポイントは3つです。順に確認して下さい。
- 浄化槽の種類
- 浄化槽ブロワの口数
- 浄化槽ブロワの吐出風量
浄化槽の種類
調べたところ浄化槽には「単独処理浄化槽」と「合弁処理浄化槽」の2種類あり下記の表にまとめました。
私の自宅は「単独処理浄化槽」でした。
詳しい浄化槽の単独、合併を知りたい方は【初めての浄化槽講座】と必要風量に関しては【浄化槽辞典】を参照してください。
単独処理浄化槽 | 合併処理浄化槽 | |
---|---|---|
外見 | ||
特徴 | 水洗トイレからの し尿だけを 処理する浄化槽 | 水洗トイレからの し尿と生活排水も 処理する浄化槽 |
必要風量 (L/min) | 30〜60 | 60〜80 |
浄化槽仕様書からの確認
浄化槽仕様書を見れば「単独」「合併」「送風機」「吐出風量」などが確認できます。
浄化槽仕様書の右下の拡大写真です。「型式」「吐出風量」が確認できます。
浄化槽仕様書の確認ポイント
・「単独処理浄化槽」か「合併処理浄化槽」を確認しましょう。
・送風機の吐出風量(L/min)を確認しましょう。
ブロワの選び方
ブロワの「1口」と「2口」とは
ブロワには「1口」と「2口」の2種類あります。
私の自宅のブロワは1口でした。
ブロワの風量
ブロワの風量が違うとせっかく購入しても使えない事もあります。使用している浄化槽ブロワと同じものを購入する方が間違いがありません。
ブロワカバーの製品シールです。「型番」「空気量」が確認できます。
私の場合、ブロワを21年間使用していましたので、カバーに貼られたシールがボロボロで型式、吐出量を確認できませんでした。
しかし、ブロワの形と必要吐出風量を浄化槽仕様書で確認し、日東工器のブロワを購入しました。
浄化槽の種類や設置箇所により違う風量のブロワの方が快適になる事もあります。私のブロワの風量は30L/minでしたが、40L/minを選びました。
- 使用していたブロワの後継製品だった。
- 旧タイプより消費電力。
- 同社の風量60以上で使われている耐久性の高いピストンを使用。
- 60,000時間(6.8年)連続運転後でも初期の10%程度の空気量低下にとどまる設計。
- 使用しているブロワと同じものを購入する。
- 浄化槽仕様書の吐出風量と同じブロワを購入する。
- ワンランク上の吐出風量のブロワの購入をすすめます。(劣化しても性能をカバー)
ブロワの価格
ブロワの価格は風量でほぼ決まります。下記の表にまとめました。
風量 (L/min) | 30〜40 | 60〜80 | 100〜120 |
---|---|---|---|
価格 | 約9,000 〜11,000円 | 約16,000 〜20,000円 | 約20,000 〜30,000円 |
ブロワの取り付け方
交換は簡単なので取説を確認しながら行って下さい。
写真は同封内容で、ブロワ、L型ホース1個、ホースバンド2個、加工容量書兼保証書(取説)です。
古いブロワを取り外す
①電源プラグを抜いてから取り外します。
②L型ホースのホースバンドを中央にずらします。
③ブロワを後ろに下げて抜きます。簡単に外れました。
ブロワ台の設置
私の場合は使用していた台を使用しましたが、設置には4つの事項に注意して下さい。
分かりやすいようにまとめましたが、製品の取説に従って取り付けて下さい。
- 直射日光を避け、浸水、雪に埋もれる、枯れ葉、ゴミ、風通しの悪い場所で使用しない。
- 据え付け台をコンクリート造る(コンクリート板、ブロックなど)
- 据え付け台は地盤より10cm高く、外観寸法より5cm以上大きくする。(水没しないため)
- 建物から30cm離す。
①水準器で水平を確認します。
②据え付け台は地盤より10cm高く、外観寸法より5cm以上大きくして下さい。
ブロワと浄化槽の空気供給口をL型ホースで接続
- L型ホースにしっかり入れる。
- L型ホースが曲がったりつぶれないように接続。
①最初にL型ホースに金具をセットしてから浄化槽の空気供給口に入れ、ブロワの空気吐出口の高さに合わせます。
入りがきつい場合はハンドクリームを少し塗ると入れやすくなります。
②高さを合わせたらブロワを前に出してL型ホースに入れます。
③L型ホースが曲がったりつぶれないように接続後、ホースバンドで固定して下さい。
電源プラグ入れ動作の確認
- ホースの接続部から空気の漏れがないか。
- 運転音に異常が無いか。
- 振動が浄化槽に起こっていないか。
①電源プラグをゆるみがないようにしっかり差し込みます。
感電や火災の生じるおそれがあるので、電源プラグをゆるみがないようにしっかり差し込みます。
②ホースの接続部から空気の漏れがないか、運転音に異常が無いか、振動が浄化槽に起こっていないかを確かめて下さい。
異常がなければ接続完了です。
音量のYou Tubeをリンクしてますので確認してください。
ブロワのメンテ
定期メンテは3ヶ月に1度のフィルタ掃除です。電源ブラグを抜いてからカバーを外してフィルタを掃除して下さい。
①ネジを外してカバーを外して下さい。
②フィルタがありますので清掃してもどします。
補修部品のリンクです。
何年使用できるか楽しみ
ブロワ交換方法のやり方を解説しました。
記事を作成するなかでフィルタの清掃は行っていましたが、部品の定期交換は行っていなかったことに気づきました。
しかし部品の定期交換を行っていなくても21年間使用できたので良い製品でした。
今回購入したブロワの部品は、同社の風量60以上で使われている耐久性の高いピストンを使用とのことなので良い商品を購入できました。作動音もとても静かです。
今回の製品は何年使用できるか楽しみです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
「これっていいかも!!」と言える製品でした。
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